昨今の社会を取り巻く状況がコロナというのは変わっていませんが、新たに変異種が見つかったと言っても、ワクチンが普及した事により経済活動の制限も徐々に緩和され、感染症という点に於いての状況は少しずつ良くなってきていると思います。しかしながら、このコロナをきっかけとして格差や分断が更に進んでしまった事は事実かと思いますし、良くも悪くも国内外共に今迄見えてこなかった部分についても露呈した気がします。主に悪い部分が多いと感じますが、良い部分の一つとしては、日本だけの問題ではなく世界各国の政策や感染状況、変異種の流行具合など媒体問わず必然的に国外情報の割合が増えた事かと思います。
私自身、ここ数年で起こっている国内外の出来事から、国際情勢や社会問題などの動向ばかりを追う様になっていましたが、それが更にコロナ禍で増した形になりました。正直なところ、興味や関心が向く迄、国外の事はリアリティが感じず流していましたが、貧困問題、難民問題、教育問題、宗教間や民族間の紛争などの問題にちゃんと目を向けてみると、自由に安心して生きられる日本の環境がどれだけ幸せな事なのかと気付かされました。勿論、日本にも様々な問題がある事は理解していますが、社会保障制度がしっかりしているという事は大きく異なる点かと思います。
同時に、私の娘と同じ年代の他国の子も、2021年という同じ時代を生きているのに、ただ生まれた場所や国が違うというだけで学ぶ事すら出来ず、生き方が限られてしまっている事の不条理さや怖さを感じ、兎に角何かしたいという思いから「ワールド・ビジョン・ジャパン」を通じた「チャイルド・スポンサーシップ」への参加という形で、毎月寄付で支援する事にしました。
支援自体はネパールに住む6歳の男の子に対してなのですが、その子だけに対して特別何かを行うわけではなく、支援地域の人々と共に水衛生、保健・栄養改善、教育、生計向上、子供の保護など、支援地域全体が良くなる取り組みを行っていただける様なので、私としても本望ですし、それが選択した理由になりました。
一つのきっかけから支援に至りましたが、小さな事だとしても出来る事から少しずつ始めていき、更に社会への貢献を拡大していける様に引き続き精進して参ります。また、支援を通じてその子自身はもとより、ご家族や地域全体の未来を変える活動に少しでも貢献が出来ればと考えています。